2008年10月16日木曜日

ないわけではない

「智恵子は東京に空がないと言う」
と哀しく呟いたのは高村光太郎ですが、

「山女はこの街に空がないと言う」
と思わず呟いてしまった今朝の私でした。

いや、空はありますよ。
あるんですがね。












今朝7時前にキッチンの小窓からきれいな朝焼けが見えたので、あわててカメラを持って表に飛び出してはみたものの。。。。
「ああ、この街には空がない。電線から自由な空がない」
というわけで、こんな変な角度の写真になってしまいました。
おまけに電線を避けてる間にきれいな色はどんどん薄くなってしまってこんなぼやけた色に。
しかもやっぱり端っこに写ってるがな、電線!

20メートルぐらい歩いて交差点まで行けばまあ、もっと広い空があるのですが、何しろパジャマに黒い革靴にカメラという変質者のような格好でしたので遠出(20m!)もはばかられ。。。
とかうじうじしてたらきっちり隣のおじさん(あ、私より若いのか)が犬の散歩をさせてるのに出くわしました。
驚かせてすみません!

そして、いつものように1時間の車の旅を終えて勤務先に着きましたら、あら、あらあら!
「南カリフォルニアには紅葉がない」というのも私の口癖、、、というか単なる事実ですが、
あらあらまあ、こんなところにこんなに控えめな紅葉が。













友人じょうちゃんがこないだ東部から中西部にかけてのみごとな紅葉の写真を載せていて「ああ、うらやましい」とため息をついていた私でしたが、まあ、こんなしょぼいレベルの紅葉でもやっぱり和めるものですね。

一日の間に朝は暖房で汗をかき、昼間は冷房でふるえ上がる、と季節感のすっとぼけたこの土地でも秋は少しずつ深まっています。
紅葉の美しい地域の人々は今1週間の秋休みだそうです。
うらやむまい。いじけまい。
そろそろ肩掛けの出番です。

2008年10月12日日曜日

北の国から

ひょんなご縁で北の国オホーツクの辺りにお友達が数人います。
いや別にラッコとかアザラシとかではないですよ。
すてきな人たちです。

そのうちのひとりがこんなバッグを送ってくださいました。












この「お友達」と呼ぶのはもったいないようなすてきなお姉様は裂き織りのグループに入っておられて、古い着物をほどいて裂いて織物にして再生するということを趣味にしてらっしゃるんです。

私が以前「オレンジが好き」と口走ったのをちゃんと覚えていてくださって、裂いて、織って、そして何とまた染め直してこんなきれいなバッグを作って送ってくださったんです。
私の仕事のことを考えて、ちょうど学生たちの宿題が入る大きさに。
布がしっかりしているからラップトップを入れるのにもちょうどいいです。

そして何ともう一つ。













これは帯だったんですって。
これはファスナーやポケットがついているショルダーバッグで、お出かけ用ですな。
なんかかんか入れてもパンパンにはならない、もっと入れていいよ〜ってふんわりした感じが心地よい。

そしてファスナーの両端の処理が何ともかわいい。












どちらのバッグももったいないので毎日は使いません。
でも週に3回ぐらいは使ってる。
持つととっても温かい。
忙しい中、思い出しては手を動かしてそしてはるばる海の向こうまで送ってくださったんだなあ、と思うとしみじみ嬉しい。
バッグって、手に持ったり、肩にかけて体に沿っていたり、そんな風に肌に触れる部分が多いので、よけい温かみを感じるんでしょうね。
持つたびににやにやしてます。

私も高校の時はちょこちょこいろんなバッグを作ってたもんだけど、その後は縫い物は全く。
何か作ってみようかなあ。